蓮沼執太 | Shuta Hasunuma

ミュージック・トゥデイの2013年

Date

2013.09.16

今年の七夕はミュージック・トゥデイでした。ミュージック・トゥデイ?今日の音楽?
勘のよい方は、その昔、武満徹さんが企画・構成し、国外を中心とした音楽を日本に紹介してきた音楽祭の名前ではないか!と、思われるはずです。その通りで、僕はその武満さんのタイトルをカタカナ表記にし、自分なり(1983年生まれの人間)の時代感を持った、今日の音楽をプレゼンテーションする場として、このミュージック・トゥデイをスタートさせました。いわゆる自主企画というやつです。

2013年で3回の公演を行ってきました。

1回目:2011年にはアサヒ・アートスクエアにて「ミュージック・トゥデイ・アサヒ」を。
http://www.shutahasunuma.com/performance/570/

2回目:2012年にはラフォーレミュージアム原宿にて「ミュージック・トゥデイ・ラフォーレ」を。
http://www.shutahasunuma.com/performance/1505/

そして、今年は大阪・国立国際美術館にて「Music Today on Fluxus」を。
http://www.shutahasunuma.com/performance/2344/

そうです。今年は英語表記になっています。これは共演をする塩見允枝子さんが決めてくださいました。

まずは、以下の2つの公演評をお読みいただけると、公演の経緯や結果などがいろんな角度から観ることが出来ます。.fataleでは、ICC主任学芸員の畠中実さんが。realkyotoでは、今回の企画でもある国立国際美術館の橋本梓さんが寄稿してくださっています。.fataleの方では映像もご覧頂けます。

http://fatale.honeyee.com/culture/feature/2013/mtf/

http://realkyoto.jp/blog/5786/

橋本梓さんから約1年前に、常設展示でのコレクション展でフルクサスと塩見允枝子さんを扱おうと思っていて、僕と塩見さんで、何か一緒に出来ませんか?というお誘いを頂きました。僕にとってフルクサスは高校生時代から音楽を越えたパフォーマンスをしているグニャグニャしたニューヨークの前衛集団というイメージがありました。それはアートでは無く、音楽を越えた存在として、僕の中で存在していました。(この辺りの感覚は大事なスタンスな気がします)ちょうど20歳くらいに、うらわ美術館にてフルクサスの大きな展覧会があり、それまで書物の中の存在だった過去の表現たちが、展示という形で僕の前に現われた新鮮さは、今でもよく覚えています。リレーショナル・アートという系譜で今日の現代美術からフルクサスへと再考された橋本さんとは同じようで、すこし違っていました。もちろん自分の生涯において、リアルタイムでは無いのにも関わらず、フルクサスはどうも生きた感覚で僕の中に入っていました。やっぱり記録物としての音楽からもその実体を掴もうとしていた個人の軌跡が妙なリアルタイム感を風化させないんだと思ったり。

あ、話がやや逸れました。
まだ僕が今回の塩見さんとのコラボレーションにおいて、ミュージック・トゥデイをやるということは決める前に、1度塩見さんのお宅へお話に伺いました。上品な町並みの中に、上品なお宅がありました。冬も終りに近づいていて、玄関先に小さな梅の木が飾ってあり、その暖かさが第一印象として、塩見さんご自身とシンクロして柔らかいイメージを持っています。そこでは、塩見さんのピアノ作品の音源を聴かせて頂きながら、フルクサスの思想や、いまの考えなど、たくさんのことを対話しました。まるで、同年代のアーティストと話しているかのような柔軟な発想や感覚、しかも過去の自分の行動に誇りを持ちつつ、これから出会うであろう未来のご自身塩見さんやオーディエンスの事までも、時間軸は関係無く考える思考に大きく共感を覚えました。対話を続けるにあたって、僕は1日限りのイヴェントで、自分が毎年開催している音楽会『ミュージック・トゥデイ』の企画として開催したいとお伝えしました。もちろんタイトルの意味も塩見さんは承知しているだろうし、「この若者が何を言っているんだ!」と思われても仕方ない生意気さだとは感じながらの提案でした。そして、数日後、塩見さんから【Music Today on Fluxus 蓮沼執太 vs 塩見允枝子】はどうですか?というお返事が来た時に、さらにさらに自分の時間軸を越える想像力に驚きました。肯定な姿勢を押し進め続けると、未知な大きい扉も開くものなんだな、とこの時、思い知りました。

公演の内容については、上記にリンクした2つのレビューが非常にわかりやすく、シンプルに伝えてくれているので、ここでは省きます。これからは、音楽をパフォームした後の演奏の感想を書き続けていきます。

まず、当然のことですが、国立国際美術館の展示室は音楽を演奏する場所ではありませんでした。美術作品を展示するために設計された空間です。それでも、過去、僕は様々な場所で自分の音楽をインストールしてきました。今回も僕1人だけでなく、多くのスタッフの経験と知恵をお借りして、一番良い状態の音響構造をこの空間で出力しようと試みました。ここは吹き抜けの地下3階という構造です。どんどん音が上に伸びていき、飽和して、ぼやーとした音像がオーディエンスの耳に、体に、音が伝わります。

なので、まずは楽曲構成から芯を太くするように組み立てていきました。
どんなに具体的で楽器のアレンジを活かした楽曲をしても、この空間では抽象的な音像になってしまう。そこで思いついたのが、ヴォーカル中心のより高い具体性の曲をメインにしました。環ROYのラップ曲、木下美紗都のヴォーカル曲を大々的にフューチャーして、楽器の個性よりも、構造的にシンプルな(ここでいうシンプルはPOPS構造の楽曲)もので楽曲構成を組みました。それと同時に、グリッド感の少ない『Centers#1、#2、#3』を演奏することで、バランスを保ちつつ、現在のフィルの音楽性を出そうとしました。関西に数台しかないといわれる「FUNKTION-ONE」を導入して、よりアンプリファイした音像にしていきました。こちらは大成功。

このアンプリファイとシンメトリックな感じで、塩見さん作曲の4つのイヴェントが行われました。塩見さんのイヴェント群はアンプリファイとはほど遠く、とても日常の延長のような身体と近いスタンスで表現される演目でした。多くは僕がリーダーとして、会場のオーディエンスやフィル・メンバーを導いて、イヴェントのパフォームをしていきました。自分の作品を演奏するために編成したフィルのメンバーが塩見さんの作曲されたコンポジションをパフォーマンスしている姿は、個人的に新しい一面を観ることが出来、素直に、そして丁寧なパフォーマンスをしていたフィルメンバーに改めて感動しました。(普段は不満があると子供のようにブーブー言われるのですけどね。。。)

毎年、ミュージック・トゥデイの現場は自分にとって、常に宙を浮いている感覚に落ち入ります。アサヒのときも、ラフォーレのときも、そして今回も。イヴェントの中心であるし、出演もするっていうWパンチな状況でもある。それだけ自分の緊張感も高い1日であるし、終わったときの達成感の大きさも計れないくらいデカいし、同時に疲れもする。毎回、後味がすこぶる良く終わる大切なイヴェントでもある。こういう小さな感触の積み重ねがとても気持ちがよい。感謝の方向がオーディエンスをはじめ、スタッフやメンバー、そして自分にも向くほど、更新した心持ちになる。

例えば、短い時間軸や文脈から判断すると、なぜ僕と塩見さんが2013年の七夕にミュージック・トゥデイをやったの?っていう意見も出そうです。しかし、僕にとっては、より大きい時間軸で1つのイヴェントのために多様なアイデアを出し合い、仲間を集めて、イヴェントを共有した限られた時間の価値が、あの場にいた全員にとって、とても意味があるものになっていたと思います。

次は、来年は、どこで、ミュージック・トゥデイを開催できるだろうか?

30

Date

2013.09.12

2013年9月11日で僕も30歳になりました。

30という数がどういう意味を持っているのか、実際に僕にはわからないのですが、何となく日々の時間の更新で人の年齢が30という数を超えました、という気持ちです。それでも活動を始めて、30歳までには、あと1枚アルバムを完成させたい、というぼやぼやした目標を持っていて、それが先日の9月9日に蓮沼執太フィルのオリジナル・レコーディングアルバムのマスタリング作業が終わって、アルバムの音楽が完成しました。そのささやかな歓びを引きづりながら、11日の誕生日へと緩く感情が繋がっていきました。(アルバム完成までには、まだ道のりは長い。)

先輩からは「30を越えたら、いろんな事がどうでも良くなって、大胆に行動出来るよ!」や、「30代は面白くなるよ。身体が変わる、自身も身の回りも変化に富むよ。」など、多くの前向きなアドヴァイスを聞いたりもする。では、僕はどうなるんだろうか。確かに年を重ねるにつれて、前までは気にかかってしまっていた小さい事柄も、失敗したり、成功したり、色々な経験など積んだりして、あまり気にならなくなったりする。物事を肯定する力がちょっとだけ広くなったりしていると思えたりします。けど、こういうものって、やっぱり日々刻々と変化していることで、ある区切りがついて見つめ直すと「あー、そういうところ、変わったかもなぁ。」なんて、思ったりするもんです。

さて、30歳になる前に、やったことが無いことをしよう!という気持ちが出てきました。スカイダイビングやパラグライダーみたいな、今後自分がやるかどうかわからないようなチャレンジをしてみたいと、思ったりしました。それで思いついたのが断食。僕は無宗教で信仰も無い人間なので、自分の体の変化を楽しむ感じで断食をやってみました。トータルで1ヶ月間のプログラムで、2週間かけて食をだんだんと減らしていき、完全に食を断つのは1日のみ。その後は2週間かけて徐々にまた食を増やしていく、復食をしていきます。ちょうど9月5日と6日は渋谷WWWでライヴでした。5日は古川日出男さんと空間現代とのコラボレーション。6日は8月のツアーから引き続き□□□(クチロロ)のサポート、そして7日はグループ展『アラカワアフリカ4』のワークショップを兼ねた説明会でした。完全断食日が次の日、ちょうど9月8日でした。この数日間は午前中はみっちりヨガで運動をして、午後は普段通りに生活をしていました。この運動が今回の断食の特徴でした。その午後の「普段通り」というのが、ライヴ2つとワークショップという、何とも体力と知力を使いそうなことでした。更に、マスタリング直前の蓮沼フィルのミックス作業の大詰めでもあり、本当に何がなんだかわからないくらいの早いスピードでいろんな事が駆け巡っていきました。まず、食を少なくしていくことで、体の変化に敏感になります。よく「神経が研ぎ澄まされる!」と言ったような素敵な言葉が聞けたりしますが、僕の場合はそんなキラキラしたものでは無く、健康な体の状態で内側のちょっとした違いに気が付いたりします。例えを出すのもむつかしいのですが、よく風邪をひくと体がだるくなりますよね。それは体が不健康な状態での変化です。そうではなくて、健康な状態で自分の体が変化している、っていう事に気付けるのが凄い事だなあ、と感じました。いわゆる、ファスティングをしていたので、体の中にあるものも断食までに全部体の外に出します。これ自体は大変なことだと思うし、何となく体に悪い気がしなくもない。。。
まだまだ変化があります。次に、食を細くするにつれて、体が動き易くなりました。また朝の寝起きも普段より楽になりました。これは簡単で、毎日人は食べ物を食べるのに多くの体力を使って、口に運び、内蔵で消化していることがよくわかります。もちろん、これは僕が感じたプリミティヴな変化だから、個人差は当然あるはずです。もう1つ、断食と共にやったことがあります。それは人間ドック。ずっと挑戦してみたかったことを30歳前に出来ました。いま思うと、断食も人間ドックもどちらも自分の体に関すること。自分の体に興味があった証拠が天然な形で現われたなぁ、と思いました。時間の経過を心や記憶ではなくて、自分の身体でどの程度刻まれているのか?という問いを調べたり、変化を与えてあげることで、時間を試したかったんでしょうね。もちろん、結果は健康体でした。よかった。

変化といえば、TwitterとFacebookをやめました。脱SNSも健康によさそうですね。何と言うか、人と人とのコミュニケーションも、例えばフィルだったり、他ジャンルのアーティストとの共同作業だったり、日常生活の交流などで、どんどんとその交わり方が更新していくわけですけど、この2つのメディアだけは、何度やっても何度やっても、深いコミュニケーションまで繋がった気が、いつまで経ってもしなかったです。やっぱり単純に向いてないんだろうな。こういうページでちょっとだけ長い文章をつらつらと書いている方が自分には合う気がします。

最後に。本当にプライヴェートですが、この写真は誕生日会の終わった後です。30代へ!という区切りのよい日、平日という忙しい中でも友達が祝ってくれたことに大きな感謝がしたいです。どうもありがとうございました。

フィルの2012〜

Date

2012.12.12

2013年1月5日(土)蓮沼執太フィル・ニューイヤーコンサート2013@東京オペラシティ・リサイタルホールで開催します。ニューイヤーコンサートは2012年の蓮沼フィルの総まとめに近い公演内容になると思います。というのも、今年はフィルの活動をたくさん行ってきました。ここで簡単に振り返ってみたいと思います。

まずは、1月@東京都現代美術館・講堂での公開リハーサル、3月@アサヒ・アートスクエアでも公開リハーサルを、そして本番と言われた、ラフォーレ・ミュージアム原宿「ミュージック・トゥデイ・ラフォーレ」の公演。7月には渋谷WWWにてワンマン公演、9月には京都プリンツ、愛知芸術文化センター、恵比寿リキッドルーム、11月には再び京都精華大学での学園祭へ演奏してきました。

と、蓮沼フィルの1年を簡単に振り返りましたが、個人的にはやはりこのアンサンブルはサクッと簡単に公演が出来るほど、お尻は軽く無く、フレキシビリティに欠けるアンサンブルでした。正直メンバーが集まっての練習&リハーサルをする予定調整もむつかしい集団なんですね(今年は頑張った!)。未来のことはわかりませんが、現状新年フィル以降の次回の公演予定はなくて、来年は僕自身、制作と旅をメインに活動をする予定にしていて、フィルの公演活動は少なくなるんじゃないかなあと思っています。1月5日は小さいことをコツコツとマイナーチェンジしてフィルの音楽にしてきたので、その発表が出来ることを嬉しく思います!チャンスがあれば是非新年のおとはじめを。

蓮沼執太フィル・ニューイヤーコンサート2013
http://www.shutahasunuma.com/performance/2189/

さらに、
蓮沼執太フィルが3月にアサヒ・アートスクエアで行ったリハーサルの音源をダウンロードできるようにしました。演奏も録音もラフですが、僕は気に入ってます。「Triooo / VOL」という楽曲です。

蓮沼執太フィル「Triooo / VOL」 (March 2012)
http://windandwindows.com/download/Triooo_VOL.m4a
(*Chrome だとダウンロード出来ない場合があります)

ということで、今年のフィルを駆け足、そして近い未来に繋げられるような感じで振り返りました。
2012年も残りわずかですが、僕はフィルの新曲をさらに作曲しています。頑張ります。

9:STUDIES(for Event)

Date

2012.10.14

■開催概要
蓮沼執太 9:STUDIES(for Event)
日時:2012年10月14日[日]17:00-21:00[16:30開場]
会場:アサヒ・アートスクエア[アクセス]
料金:当日3300円/前売3000円
企画・構成:蓮沼執太

主催:アサヒ・アートスクエア
協賛:アサヒビール株式会社
問合せ:アサヒ・アートスクエア 
Tel. 090-9118-5171、E-mail aas@arts-npo.org

下記のWEBサイトにて、
ご予約:一番下のフォーマットに必要事項をご記入の上、「送信」ボタンを押してください。 予約完了メールをお送り致します。 万が一、予約完了メールが届かない場合は、お問い合わせ下さい。

http://asahiartsquare.org/?p=5410

*HEADZでのメールでの予約受付。
件名を「10/14 蓮沼執太のスタディーズ予約申込」として、
以下の情報を「info@faderbyheadz.com」までお送りください。 
お名前/電話番号/枚数 を明記ください。
 

*NADiff a/p/a/r/t でも前売りチケットの販売中。
公演前日10/13までのお取り扱い。
http://www.nadiff.com/shopinfo/shoplist/map_apart.html

 
■出演
蓮沼執太[企画・構成]
環ROY
core of bells × 小林耕平
ヌケメバンド と DJまほうつかい(西島大介)と Dolores
捩子ぴじん+スズキクリ+天野史朗(快快)他15名のアンサンブル

■プロフィール

・捩子ぴじん
振付家・ダンサー。2000年~2004年まで大駱駝艦に所属し、舞踏家・麿赤兒に師事。退団後にダンサー・振付家として活動を始め、自身の体に対する微視的なアプローチをしたソロや、体を物質的に扱った振付作品を発表する。2006年にジョセフ・ナジ振付「遊*ASOBU」に出演、アヴィニョンフェスティバルをはじめ国内外のツアーに参加する。その他に神村恵、手塚夏子、スズキクリ、高嶋晋一との”実験ユニット”や、横浜国際映像祭2009オープニング「停電EXPO」のクリエイションへの参加などがある。近年は振付作品の他に、郷里の母親にダンスをレクチャーする「おかあさんといっしょ」や、アーティストのアルバイト生活を元にした「モチベーション代行」などのパフォーマンスも行う。2011年横浜ダンスコレクションEXにて「syzygy」が審査員賞を受賞。フェスティバル/トーキョーにて「モチベーション代行」がF/Tアワードを受賞。
http://www.geocities.jp/nejipijin/

・天野史朗
役者、アートディレクターとして主に快快に参加。外部出演の他に、制作依頼などから映像制作、ディレクションも行う。http://www.faifai.tv/

・環ROY (たまきロイ)
ラッパー。宮城県仙台市出身、東京都在住。
これまでに、最新作「あっちとこっち」を含む3枚のフルアルバムを発表する。
また様々なアーティストとコラボレートし、共作名義にて5枚のミニアルバムと3枚のレコードを発表する。
第15回文化庁メディア芸術祭大賞受賞作品「スペースバルーンプロジェクト」へ参加、楽曲提供を行う。
FUJI ROCK FESTIVALをはじめとする様々な大型音楽イベントへ出演するほか、全国各地の屋内/屋外にてパフォーマンスを行う。
http://www.tamakiroy.com/

・core of bells
2003年湘南で結成。カテゴライズ不能の自由極まりないサウンドと一見「非−音楽」とも思えるアイディアでその音楽性を揺らがす5人組。2010年にリリースした1stアルバム「ボトルキープ2010」や、FUJI ROCK FESTIVAL’10「ROOKIE A GO-GO」でのライヴが話題を呼んだほか、ギタリスト・杉本拓との合作アルバム「gesupiria2 ―Lost Banchos―」のリリース、美術家・小林耕平とのパフォーマンスを収めたDVD「PRECIOUS TIME ONLY YOU」のリリース、ワークショップなど、その横断的な活動はほかに類を見ない。http://coreofbells.com

・小林耕平
1974年生まれ。主な展覧会に1999年「コスミック・フレーバー」[art space dot]。2005年「ベリー・ベリー・ヒューマン」[豊田市美術館]、「第3回 府中ビエンナーレ ポストバブル世代の7人」[府中市美術館]。2007年「六本木クロッシング2007: 未来への脈動」[森美術館]。2009年「ヴィデオを待ちながら —映像 60年代から今日へ」[東京国立近代美術館]、「放課後のはらっぱ —櫃田伸也とその教え子たち」[愛知県美術館]。2010年「小林耕平 & core of bells:運送としょうゆとかぐや姫と先生とライオン」[山本現代]。2011年「PLATFORM 2011」[練馬区美術館]、「名前の落としかた」[松本市美術館市民ギャラリー]。2012年「Double Vision:Contemporary Art from Japan」[モスクワ市近代美術館]、「14の夕べ/14 EVENINGS」[東京国立近代美術館]がある。

・ヌケメバンド
ディープなドローンサウンドとグリッチが交錯する実験的なアプローチでありながら、かた苦しい感じがないアヴァンミュージック界のSynthpop!!!(grayfield)
ヌケメ:リーダー、シンセ、カラオケ、衣装担当 | メンバーカラー・黒 | 好きな食べ物・ツナマヨ軍艦巻
ドリタ:スチールギター担当 | メンバーカラー・緑 | 好きな食べ物・おせんべい、コーラ
坂田律子:ギター、ドラム、他担当 | メンバーカラー・青 | 好きな食べ物・ビール
9s9:おもちゃ、グリッチ、NintendoDS担当 | メンバーカラー・赤 | 好きな食べ物・唐揚げ、バナナ
suzukiiiiiiiiii:ラップトップ、他担当 | メンバーカラー・黄色 | 好きな食べ物・ビール

・DJまほうつかい(西島大介)
DJまほうつかいはターンテーブルを持っていないDJです。まほうのちからで音楽を作ります。MIX
CD『世界の終わりmix』や自作のサントラ盤『イメージアルバム・ディエンビエンフー』、ヘヴィ・メタルをエレクトロニカの文法で再構築した『Metaltronica』などその音楽性は常に変化。相対性理論presents「実践III」や、フリー・ジャズの聖地新宿PITINNなどで演奏を行う異端の音楽家。最近は静かにピアノを弾いています。本業はマンガ家の西島大介です。10月10日、ポスト3.11のLOVE
& POP、幽霊と放射能のラブコメ『Young,Alive,in Love』第一集を集英社より刊行。

Dolores
ゆるふわ情報工作ユニット、テクノ手芸部のよしだともふみと、IT駄洒落エバンジェリストtakawoが
現実を置き去りにして自己さえも拡張する思考実験ユニットとして2012年結成。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■蓮沼執太と環ROYの音楽室
イベントを通して「制作」という「パフォーマンス」ではないことを「パフォーマンス」に変換します。蓮沼がラップのリリック、環がトラックを制作。音楽室を会場として、お互いの専門得意分野を教え合いながら、勉強しながら楽曲をつくります。 完成したらプレゼント出来るかもしれません。それは当日のおたのしみ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

PHYSICAL TEMPO OF THE DEAD!!納涼祭

@渋谷パルコ1F

Date

2012.08.25

『PHYSICAL TEMPO OF THE DEAD!!納涼祭』にて、KATHY PINK・パフォーマンスの音楽を担当します。主に選曲がメインの予定です。怖い音楽をたくさんリサーチしています。会場は渋谷パルコ1Fの広場です、時間は夜の予定。詳細が発表されましたら、またここでアナウンス致します。

『PHYSICAL TEMPO OF THE DEAD!!納涼祭』は、LOGOS GALLERY ロゴスギャラリー 渋谷パルコ パート1 / B1Fにて、2012年8月23日(木)〜 9月4日(火)まで開催します。夏の終わりにホラーで涼しくなりましょう。

・・・・・・・・・・・・・

8月25日土曜日
『PSYCHO HORN』
・KATHY PINKと不気味の谷たち
・蓮沼執太とホーンデットアンサンブル(仮)
・ひがしちか(Coci la elle)

・・・・・・・・・・・・・

ウインドアンドウインドウズ@Rainy Day Bookstore & Cafe

『天気予報は雨』

Date

2012.07.01

『ウインドアンドウインドウズ』をやります!

昨年8月に原宿VACANTで開催した「大ウインドアンドウインドウズ・祝2周年!」以来、約1年ぶりに行います。
ポッドキャストの域をスッカリはみ出して、もはやイヴェントになってます。

場所は雑誌SWITCHが運営するカフェスペース Rainy Day Bookstore&Cafe です。

ウインドアンドウインドウズのレギュラープログラムはもちろん出演者によるパフォーマンスやライヴ演奏もあるかもしれません。
今回は「雨の日」スペシャルでお送りします。
この機会をお見逃しなく。

http://on-a-rainyday.posterous.com/rainy-day-bookstorecafe

・・・

ウインドアンドウインドウズ
『天気予報は雨 @Rainy Day Bookstore&Cafe』

7月1日(日)
17:15open・17:30start
22:00close

料金:
予約1300円(+1ドリンクオーダー)
当日1500円(+1ドリンクオーダー)

ウインドアンドウインドウズ『天気予報は雨@Rainy Day Bookstore&Cafe』

7月1日(日)17:15open/17:30start/22:00close(出入り自由)

料金:予約1300円+1ドリンクオーダー 当日1500円+1ドリンクオーダー
司会:蓮沼執太、藤谷香子(快快)

ライヴ

【なんでもかんでもグラモフォン】グラモフォンズ

グラモフォンズ are … 木下美紗都(Poetry / Guitar)、石塚周太(Guitar)、田中佑司(Drums)、蓮沼執太(Poetry / Piano)and more !!!!

【弾き語りをお届け】ANIMA の 小島ケイタニーラブ

【LIVE!:その1】detune.(でちゅーん)

【LIVE!:その2】suzukiiiiiiiiii × youpy

トーク

【西麻布⇄広島・生中継】DJまほうつかい(西島大介)

【シュアショット宅配便】南波一海

【でちゅーんのちゅーしゅつちゅー】detune. (郷拓郎+石塚周太)

【ケイタニーラブのDooo the CASTLE!!!!!」】小島ケイタニーラブ(ANIMA)

パフォーマンス

【タイムからの朗読】テーマ:雨
山田亮太、大崎清夏、福留麻里(ほうほう堂)、関口文子、木下美紗都、蓮沼執太

お申し込み:

on.a.rainyday2012@gmail.com

上記メールアドレスに、

件名を「7/1ウインドアンドウインドウズ」として、

お名前・ご連絡先・ご予約人数

を明記の上、メールをお送りください。

Releases from HEADZ

flyer 2012

Date

2012.06.01

2008年のオリジナルアルバム『POP OOGA』、2010年のライヴアルバム『wannapunch!』とシングル『Shangfai/Y時のはなし・サントラ』、2011年の配信シングル『Earphone&Headphone in my Head』、2012年の4枚組アルバム『CC OO』のフライヤーを制作しました。HEADZリリースの作品でまとめてあります。佐々木暁アキラックスのデザインです。毎度すばらしい。

こうやって作品を並べてみると、純粋なオリジナルのアルバムは『ポップオーガ』制作から5年もしていないことになるんですね。
さておき、見かけたら手に取ってお家に持って帰ってくださいね。

3:STUDIES(for Asahi Art Square)

Date

2012.04.18

3:STUDIES(for Asahi Art Square)

【日時】
2012年4月18日(水)13:00 – 20:00

【会場】
アサヒ・アートスクエア
[東京都墨田区吾妻橋1-23-1 スーパードライホール 4F アクセス]

【出演者】
泉太郎、臼井隆志、入江拓也[SETENV]、根本ささ奈[アサヒビール株式会社]、岩渕貞太、北川貴好

【料金】
500円

【主催】
アサヒ・アートスクエア

【協賛】
アサヒビール株式会社

 
■タイムテーブル

13:00 開場 <〜準備〜>
 
15:00 泉太郎[美術作家]

15:30 臼井隆志[アーティスト・イン・児童館]

17:00 入江拓也[SETENV]

19:00 根本ささ奈[アサヒビール株式会社]

19:30 岩渕貞太[ダンサー・振付家]

19:45 北川貴好[美術作家]

20:00 閉場

_________________

スタディーズの3回目。
今回はアサヒ・アートスクエアについてスタディーズをしました。

さて、僕は1年間アートスクエアにレジデンスをさせてもらっていると思っています。
しかし、スタディーズを2回行った後によくよく考えてみると「僕はアートスクエアについて何も知らないなぁ。」ということがわかりました。いわゆるアーティスト・レジデンスという制度は、ある場所に滞在し、その環境だからこそ制作可能であるサイトスペシフィックな作品やアイデアを発表する機会のことだと思っています。でも、アートスクエアは東京にあるので、生まれも育ちも東京の僕にとってはいまいちレジデンスという感覚は稀薄なのですが。
それで、僕は活動を続けてきて、はじめてこの制度を利用して作品制作および発表を行っています。はじめてだからこそ、このレジデンスという制度に対してすこし距離をとり、批評的なアイデアや作品の制作を大胆に実行していきたいなぁ、と考えています。
時間をかけて徐々にアイデアをまとめていってカタチになるように、と。それが今回の《3:STUDIES (for Asahi Art Square)》で出来たと思っています。

それで、《3:STUDIES (for Asahi Art Square)》は、
過去にアサヒ・アートスクエアで作品発表(公演や展覧会など)の経験がある作家、アサヒ・アートスクエアの運営委員の方、アサヒビールの社員の方、など色々なポジションからアートスクエアについてどう思うのか、どうか関わっているのかを、僕がインタビューをしました。インタビューをされるのは慣れていますが、する側はPodcast《ウインドアンドウインドウズ》以来だったので緊張しました。そのインタビュー素材が作品になる予定です。ともあれ、今回参加してくださった6名に感謝いたします。どうもありがとうございました。

_________________

photos by 坂田太郎

2:STUDIES(for Musician)

Date

2012.03.31

2:STUDIES(for MUSICIAN)

【日時】
2012年3月31日(水)11:00 – 20:00

【会場】
アサヒ・アートスクエア
[東京都墨田区吾妻橋1-23-1 スーパードライホール 4F アクセス]

【料金】
500円

【出演者】
須山悠里・大谷能生・木下美紗都・斉藤亮輔・石塚周太

【主催】
アサヒ・アートスクエア

【協賛】
アサヒビール株式会社

【機材協力】
VACANT

http://asahiartsquare.org/?p=4181

_________________________

スタディーの第2回目は《for ミュージシャン》として、大谷能生、木下美紗都、石塚周太、斉藤亮輔の4名にアートスクエアに来てもらいました。今回は会場に照明でセットを作り、その中で僕のリクエスト2、3つをその場で楽器で答えてもらい、それらを撮影していきました。
これらのシューティングした素材は、来年の展覧会での作品に使用されます。

さらに《蓮沼執太のスタディーズ》の毎月発行するフライヤーはハンドメイドで製本されています。
それは、日めくりカレンダーのように1枚1枚ちぎってもっていくスタイルです。
デザインを担当してくれた須山悠里さんにお越しいただき、参加者でフライヤーを製本していきました。

このフライヤーは、都内数カ所のみで配布をしていきます。配布場所はまた後日お知らせ致しますね。

_________________________

1:STUDIES(for TIME)

@アサヒ・アートスクエア

Date

2012.02.22

今年に入ってからも制作がホントに多くて、きちんとご報告も出来ていない事もあり、
やっと落ち着いてこのエントリーを書いてます。

まずは、
2012年の1年間、アサヒ・アートスクエアとの共同制作がはじまりました。
《蓮沼執太のスタディーズ》というタイトルで毎月作品制作をしていきます。

第1回となる今回は、
TPAM@神奈川芸術劇場で、詩人の山田亮太さんと共に発表した『タイム|TIME』を素材に、スタディを行います。

参加メンバーは、
山田亮太、大崎清夏、中島佳子、福留麻里、藤田卓仙、野村政之、木下美紗都、渡辺敬之、
ジャン・フィリップ・マルタン、石塚周太、玉木紘子、関口文子
です。

公開シューティング+レコーディングを行って、2013年2月に開催予定の展覧会の素材としてスタディーの記録は使用されます。
毎月色々な題材を用意していき、作品をコンポーズしていこうと考えています。

トータルのデザインは、須山悠里さんが担当されます。
毎月、日めくりカレンダーのようなフライヤーと《スタディーズ》のメインロゴを制作してくださいました。
フライヤーには、僕のステイトメントや友人の作家たちの作品が掲載される予定です。
都内の数カ所限定で配布をスタートするので、続報をお待ち下さい。

http://www.suyama-d.com/

短いようで長い1年ですが、末永く見守ってみてください。

次回の《蓮沼執太のスタディーズ》は3月31日(土)です!

— 
1:STUDIES(for TIME)
 
Shuta Hasunuma’s STUDIES1(for TIME)
Date : February 22 (Wed), 2012
Venue : Asahi Art Square
[Super Dry Hall 4F, 1-23-1 Azumabashi, Sumida-ku, Tokyo 130-0001 ACCESS]
Hours : 11:00 – 20:00
Organizer: Asahi Art Square
Sponsor: Asahi Breweries, Ltd.
 
_____________________
 
蓮沼執太のスタディーズ1(for タイム)
2012年2月22日(水)
アサヒ・アートスクエア
[東京都墨田区吾妻橋1-23-1 スーパードライホール 4F アクセス]
開館時間:11:00 – 20:00
主催:アサヒ・アートスクエア
協賛:アサヒビール株式会社
 

ご来場の際は以下ご了承ください。
*発表の場ではなく、試行錯誤を続ける作品制作の場となります。当初の予定と異なる内容になる場合もあります。
*打ち合わせ、リサーチ、仕込み、制作、撤収作業など、作品制作のための様々な作業を行っています。
*蓮沼が不在の時間帯もございます。
*『タイム|TIME』の再演をするわけではございません。素材として扱い、蓮沼がスタディを行っています。
 

_________