2015年8月9日(日)
『真昼と夜の、生楽器の調べ、フィルからの』
ミュージック・トゥデイ最終日。この日は昼公演、夜公演と2回公演でした。「アンプラグド」ということで、生演奏のアンサンブルを作ってライヴをしました。石塚周太さん、イトケンさん、ゴンドウトモヒコさん、千葉広樹さん、鈴木絵由子さん、手島絵里子さん、宮地夏海さん、吉野友加さんのメンバーでお届けしました。
フィルの曲や新曲を織り交ぜて、真夏の蒸し蒸しする環境での音の響きは面白かったです。ギャラリー916の倉庫をリノベーションしたスペースでの音の鳴りは独自の広がりがあって気持ちがよいです。音響の葛西敏彦さんにも感謝です。
疾駆のトークは昼公演は平倉圭さんと野村政之さん。僕が2人を出会わせたくて(笑)自分のイヴェントに出演してもらいました。ミクロからマクロまで収縮出来るコンテクストを語れるお2人のトークはまだまだ時間が足りませんでしたね。またどこかで企画したい。夜公演は先日紫綬褒章を授与された写真家の畠山直哉さんと批評家であり僕のレーベルオーナーである佐々木敦さんに出演していただきました。『震災以降を、考え直なおす』というテーマで、畠山さんのスライド写真と共にお話されました。佐々木さんの著書『シチュエーションズ』に畠山さんの作品が使われていた、という事もあったのですが、お2人の出会いを作れたことも嬉しかったです。そもそもミュージック・トゥデイは震災後にスタートさせた最初のプロジェクトでした。数年後が経ち、新しい段階にシフトしつつある時期のトークは勉強になりました。
さいごに、疾駆トークを一緒に作ってくれた菊竹寛さん、共同で制作してくれた菅付雅信さん、Gallery916のみなさん、グーテンベルクオーケストラのスタッフ、僕のインターンズ、ケータリングのyoyo.さん、ポップアップショップを作ってくれたsakumotto、グッズ制作してくれたNoritakeさん、大原大次郎さん、制作の齋藤あきこさん、WEBの石黒宇宙さん、照明の渡辺敬之さん、ご来場いただいたオーディエンスのみなさん、様々な人の力で4日間のイヴェントが開催出来ました。どうもありがとうございました。次のミュージック・トゥデイはどのような形で行われるでしょうか。それではまた次回。
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チケット
前売り ¥4,320 / 全公演フリーパス ¥16,200 (枚数限定ノベルティ付)
日程 : 2015年8月6日 (木) 〜9日 (日)
会場 : Gallery 916 (東京都港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル 6F)
ケータリング : yoyo.
ショップ : sakumotto
グッズ : Noritake、大原大次郎
問い合わせ : 株式会社グーテンベルクオーケストラ
■ 通しチケットノベルティー内容
□ 蓮沼執太 手作りカセットテープ 2015年に作曲した未発表音源集。全7曲入り
□ Noritakeデザインによる「MUSIC TODAY」でかいた汗を拭き取るタオル
□ 大原大次郎デザインによる「MUSIC TODAY」のポストカード (後日送付)
ここでしか手に入らない3アイテムをプレゼント。
2015年8月9日(日)・出演者
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蓮沼執太
1983年東京都生まれ。音楽作品のリリース、蓮沼執太フィルを組織して国内外でのコンサート公演、映画、舞台芸術、音楽プロデュースなど領域横断的表現を多数制作する。また近年では、作曲という手法を様々なメディアに応用し、映像、サウンド、立体、インスタレーションを発表し、個展形式での展覧会やプロジェクトを活発に行っている。近作に、『時が奏でる│Time plays - and so do we.』(CD、レコード│2014)がある。
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菊竹寛
1982年生まれ。タカ・イシイギャラリー在籍。ギャラリーにて展覧会の制作・運営に携わる傍ら、2012年には芸術批評誌「凶区」を創刊。2014年春に生活文化誌「疾駆/chic」を創刊。企画・編集をつとめる。
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itoken (8月9日 出演)
へなちょこ音楽家、ドラマー、打楽器奏者。Harpy、zuppa di pesceなどのバンドを率いる他、d.v.d、山田稔明、あがた森魚、トクマルシューゴ、栗コーダーポップスオーケストラ、相対性理論...など様々なユニットに参加。その他に玩具、電子楽器を用いたソロも展開。玩具楽器による1st、電子楽器による2nd、ライブ音源を集めた3rdとCDをリリース。その他にNHK子供番組への楽曲提供、ゲーム、CM、webアニメーション音楽制作などを行う。2015年9月に10年以上ぶりとなる4th CDをrallyeよりリリース予定。
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ゴンドウトモヒコ (8月9日 出演)
音楽家。日大芸術学部卒業後、米、ボストン大学に留学、修士課程修了。専攻は電子音楽とユーフォニアム。コンピューターと管楽器を使った独自なスタイルでLove Psychedelico, The Beatniks, Chara, UA, くるり, Def Tech他、多数のミュージシャンの録音やライブなどに参加している。 pupa、蓮沼執太フィル、METAFIVEメンバー。 また作編曲家としてもCM、サウンドトラックなども多数発表。 2014年インディーレーベル(株)愚音堂を立ち上げ新たな音にも力を注いでいる。
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千葉広樹 (8月9日 出演)
Riddim Saunter等のバンド活動を経て2004年からベーシスト、ヴァイオリニストとして活動を始め、様々なシーンで活動している。主な活動はKinetic、サンガツ、rabbitoo、渡邊琢磨、古川麦、mmm、湯川潮音、Keishi Tanaka等、その他様々なセッションやコラボレーションによる演奏活動を行っている。
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鈴木絵由子 (8月9日 出演)
Violin。桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業。これまでに、羊毛とおはな、bonobos、ゲスの極み乙女。、Ngatari、赤い靴、ヒメノアキラ、中塚武、園部信教、World standard、meg rock、ゆうり、などのLiveやレコーディングに参加。
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手島絵里子 (8月9日 出演)
同志社女子大学学芸学部音楽学科ヴァイオリン専攻卒業、卒業後本格的にヴィオラに転向。 ソロ、室内楽等のクラシックの演奏活動以外にもtriola,蓮沼執太フィルのメンバーとして演奏活動を行う他、音楽教室で指導も行っている。
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宮地夏海 (8月9日 出演)
フルートを9歳から始める。 国立音楽大学を卒業後、ライブサポートやクラシック、スタジオレコーディング等ジャンル問わず演奏活動中。
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吉野友加 (8月9日 出演)
東京生まれ。11歳よりペダルハープを始め、2000年よりレバーハープ での演奏活動を始める。ギターとハープのユニットtico moonをはじめ、様々なミュージシャンとレコーディングやライブ等で共演している。
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平倉圭 (8月9日 出演)
1977年生まれ。芸術理論。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授。著書に『ゴダール的方法』(インスクリプト、第2回表象文化論学会賞)ほか、論文に「時間の泥──ロバート・スミッソン《スパイラル・ジェッティ》」(『photographers' gallery press』)、「多重周期構造──セザンヌのクラスター・ストローク」(『ユリイカ』)ほか多数。
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野村政之 (8月9日 出演)
演劇制作者。1978年長野県生まれ。劇団活動〜公共ホール勤務を経て、2007年こまばアゴラ劇場・劇団青年団制作部。並行して、若手演出家の公演にドラマトゥルクなど様々な形で参加(ままごと『わが星』、サンプル『自慢の息子』他)。蓮沼執太の舞台作品、蓮沼執太×山田亮太『TIME』(2012)、『作曲:ニューフィル』(2014)企画。アサヒ・アートスクエア運営委員、桜美林大学非常勤講師、(公財)沖縄県文化振興会プログラム・オフィサー。
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佐々木敦 (8月9日 出演)
1964年生。批評家。HEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授。ゲンロン批評再生塾主任講師。『ニッポンの音楽』『「4分33秒」論』『ex-music L/R』『あなたは今、この文章を読んでいる。』『シチュエーションズ』『未知との遭遇』など著書多数。
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畠山直哉 (8月9日 出演)
1958年岩手県陸前高田市生まれ。東京在住。筑波大学芸術専門学群にて大辻清司に師事。 1984年に同大学大学院芸術研究科修士課程修了。以降東京を拠点に活動を行い、自然・都市と写真のかかわり合いに主眼をおいた、一連の作品を制作。2001年に中村政人、藤本由紀夫とともにべネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館にて展示。2011年に東京都写真美術館で個展「畠山直哉 ナチュラル・ストーリーズ」(平成23年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞)を開催など、国内外の数々の個展・グループ展に参加。2012年、べネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館に参加(国別参加部門金獅子賞受賞)。
主催 : 株式会社グーテンベルクオーケストラ、蓮沼執太
共催 : Gallery 916
企画・構成 : 蓮沼執太
ゲスト・キュレーター : 菅付雅信 (グーテンベルクオーケストラ)
宣伝美術 : groovisions
宣伝写真 : 後藤武浩
制作 : 齋藤あきこ
音響 : 葛西敏彦
照明 : 渡辺敬之
記録写真 : 高田繭
記録動画(ディレクション) : 河合宏樹
記録動画(撮影) : 河合宏樹、森重太陽、前島ももこ
web : 石黒宇宙 (gm projects)
制作協力 : RUSHPRODUCTION