蓮沼執太 | Shuta Hasunuma

1/30 2021

Date

2021.01.30

車に乗るときにシェアカーを使っている。自家用車を持っているわけではなく、数年前のニューヨークへ行ってから日本に居るときはレンタカーではなく、ずっとシェアカーを使用している。今日は遠くに出かけるわけでもなく、車に乗って無心的になる、気分をサッパリしようと思った。

道路というのは不思議で、社会のルールを全員が守ることで秩序が保たれている。そんなの当たり前だけど、日本において全員の中でわずか1人だけでも右車線で車を走らせたら、それだけで大変なことになる。先日仕事で小田原に行ったときにも、駅前や城下町辺りは一方通行だらけで、これは運転が難しそうだなぁと思った。タクシーの運転手さんは「初心者には難しい街だよ、運転がね。」とも言ってた。

車を運転する人間全員が人間が作ったルールに従い、全員の動きに同調していきながら、目的の場所に移動する手段でもある。自分が生まれる前からある制度を疑って、時代の流れに合せていくことで全体を変えていく。そういう基礎的な「制度」という代謝も必要だよな、とか思ったりもした。交通に関してだけではなく、自分が生きている身の回りでもいくらでも制度を変える必要がある。そういったことを声にすることも大切で、少しずつでもいいから変えていく実行力も必要な気がする。そんなことを少し考えたけど、好きな音楽をシャッフルで聴きながら、運転をしてサクっと用事を済ませた。写真は西日本の海。

シャッフルで音楽を聴いていて面白かったのは、Herbie Hancock / Rain Dance だった。

朝方にリリー・シューさんから音楽を担当するラフ映像が届いていた。今日は1日中、時間を見つけては何度か繰り返して観ていた。夜に作業する時間が出来たので、映像に合せながら音を作っていく。作っていく、というよりも予め作っていた音をどんどんと消していく作業。なかなか面白いものになりそう。

これを書いているときにSOPHIEがアクシデントで急死したニュース。同世代のミュージシャンが居なくなるのはさみしい。先日のオウテカのリミックスも最高だったのにな。