お昼からエンジニアの葛西さんのスタジオでNHKよるドラのレコーディングを。まずは雅楽で使用される和楽器、笙の音無史哉さんと数曲録音を。初対面でしたが、少し話しているだけでいくつか共通するような部分が見えてきて、レコーディングも順調に進む。Tim Heckerの雅楽アルバム2を作品で参加されていて、そこで初めて知って、いつかご一緒したいな、と思っていた。音の響きや質感に新しい感覚を持っていて、音の作り方がとても良い。その後に、イトケンさん、千葉広樹、石塚周太が来てくれて、トリオでの録音、ソロ楽曲などをレコーディング。劇伴には彼らは慣れっこだが、僕は初めてのアプローチなので、いろいろと勉強になる部分が多い。エンジニアの葛西さんからのアドヴァイスも非常に助かる。技術はこうやってどんどんと伝達していって、共有していき、全体の見識が高くなり、どこかで思いもしない刺激的なことが起こったりするんだろと思う。ドラマや映画に同じものがひとつも無いことと一緒に、それに伴う音楽の作り方だって正解もないし、方法もひとつでは無いわけだけど、技術という伝承は活かす場面で必ず輝くものだと思った。仲間と一緒にクリエーションをすることは単純に楽しい。今回は特に自分一人で作り上げる音楽とみんなと作り上げる音楽の両方でやっているから、余計にそう思うんだろうな。